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米雇用統計・今月の注目ポイント(2026年11月6日発表分)

2026年11月6日(金)、日本時間22時30分に米国で10月雇用統計が発表されます。
今後の為替動向を占う意味で注目度の高い米国雇用統計。今月の注目ポイントをお届けします。

今月の注目ポイント「モラトリアム期間の米雇用統計」

ソニーフィナンシャルグループ シニアアナリスト 石川 久美子
10月のドル円相場はほぼ膠着状態となりました。背景にあるのが、日米両国の金融政策運営に、一種の「モラトリアム」が生まれてしまっていたためです。日米ともに9月に利上げを決定し、追加利上げの可能性を示唆したものの、市場で「10月の金融政策据え置き、次は12月になるだろう」との思惑が拡大したことにより、個別の経済指標に右往左往する必要がなく、じっくりとファンダメンタルズを確認する構えとなりました。この間、中東情勢のあおりを受けて原油価格は上昇し、ハイテク株主導で米国株価が大きく下げるなどの動きもありましたが、前者は米金利上昇要因、後者は米金利低下要因となり、材料が綱引きしたことも、ドルの膠着状態の一因となりました。

今回はそうした中で発表される10月の米雇用統計となります。市場は12月FOMCでの利上げをほぼ織り込んでおり、その12月FOMCまでに12月発表の11月雇用統計も確認可能であることから、今回の10月雇用統計に関しては、多少の強弱にドル円相場は反応こそすれど、一時的なものに止まると考えられます。ただし、市場予想よりも大幅に弱い結果が出て、「これはさすがに12月利上げは困難では」との見方に傾く場合は、急激なドル安圧力となり得るため、要注意です。

プロフィール
石川 久美子(いしかわ くみこ)

商品先物専門紙での貴金属および外国為替担当の編集記者を経て、2009年4月に外為どっとコムに入社し、外為どっとコム総合研究所の立ち上げに参画。同年6月から同社研究員として、外国為替相場について調査・分析を行う。2016年11月より現職。外国為替市場に関するレポート執筆の他、テレビ東京「Newsモーニングサテライト」など多数のメディアに出演し、金融市場の解説を行う。資源国・新興国通貨に強い。著書に『円安はいつまで続くのか 為替で世界を読む(2025年マイナビ新書)』がある。Xでの情報発信(@KumiIshikawa_FX)も行っている。

米国雇用統計の主な指標の実績と予想

非農業部門雇用者数変化
発表年月 予想値 実績値 修正値
2026年11月 +5.5万人 発表前 発表前
2026年10月 +9.5万人 2.9万人 発表前
2026年9月 +5.5万人 16.2万人 +13.3万人

失業率
発表年月 予想値 実績値 修正値
2026年11月 4.2% 発表前 発表前
2026年10月 4.1% 4.2% 発表前
2026年9月 4.1% 4.1% 4.1%

出所:時事通信社(2026年10月30日(金)時点)

米国雇用統計とは
米国の労働省が毎月発表する経済統計のひとつです。非農業部門就業者数や失業率など労働市場の情勢をみる十数項目のデータが盛り込まれています。
雇用情勢の変化は個人所得や個人消費などに波及するため、米国の景気動向を測るうえで重要な指標であり、為替市場や株式市場の材料となります。発表前からマーケット参加者に注目される度合いが高く、通信社などによるエコノミスト調査の予想値に基づいて相場が動くこともあります。

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書籍のご紹介

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過去の記事はこちら

米雇用統計・今月の注目ポイント(2026年10月2日発表分)
米雇用統計・今月の注目ポイント(2026年9月4日発表分)
米雇用統計・今月の注目ポイント(2026年8月7日発表分)

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