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米雇用統計・今月の注目ポイント(2026年10月2日発表分)

2026年10月2日(金)、日本時間21時30分に米国で9月雇用統計が発表されます。
今後の為替動向を占う意味で注目度の高い米国雇用統計。今月の注目ポイントをお届けします。

今月の注目ポイント
「利上げ局面入りした米国、雇用統計が次の焦点に」

ソニーフィナンシャルグループ シニアアナリスト 森本 淳太郎
9月15~16日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)で、米連邦準備理事会(FRB)は2023年以来となる0.25%の利上げに踏み切り、政策金利の誘導目標を3.75~4.00%へ引上げました。同時に公表された経済見通し(SEP)では、2026年末の失業率見通しが6月時点から0.2ポイント引下げられ、労働市場の底堅さが改めて確認されています。ウォーシュ議長は記者会見で、今回の利上げを、引き締めというよりは緩和度合の調整と位置付けたうえで、インフレ抑制に強い意欲を示しました。

こうした中で迎える9月雇用統計は、FRBの次の一手を見極めるうえで、重要な材料となります。政策金利見通し(ドットプロット)では、参加者18名のうち12名が年内あと1回、4名が2回の追加利上げを見込んでおり、雇用者数の増加基調が維持され、失業率も横ばい圏にとどまれば、年内の利上げ観測が強まり、ドル高・円安圧力がかかりやすくなります。

一方で、投機筋のポジションには変化がみられます。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のIMM通貨先物では、夏場にかけて大きく積み上がっていた円ネットショートが足元で大幅に縮小し、ほぼ中立圏まで戻しています。ポジションの偏りが解消された分、雇用統計が弱めの結果となった場合でも、巻き戻しを伴う急激なドル売り・円買いは起こりにくく、ドル円の下押しは限定的にとどまる可能性があります。

FRBが利上げ局面に転じたことで、日米金利差はむしろ拡大方向にあります。基調的なドル高・円安の地合いは維持されるとみられ、下がったところでは押し目買いが入りやすい展開が予想されます。

プロフィール
森本 淳太郎(もりもと じゅんたろう)

プロフィール
森本 淳太郎(もりもと じゅんたろう)

みずほフィナンシャルグループにて企画業務、法人営業などを経験した後、2019年8月より現職。外国為替市場の調査・分析業務、特にユーロやポンド、スイスフランなどの欧州通貨を専門に担当。テレビ東京「Newsモーニングサテライト」、TOKYO MX 「Stock Voice 東京マーケットワイド」、日経CNBC「朝エクスプレス」「GINZA CROSSING Talkマーケットニュース」などにレギュラー出演し、金融市場の解説を行っている。2013年東京大学経済学部卒。

米国雇用統計の主な指標の実績と予想

非農業部門雇用者数変化
発表年月 予想値 実績値 修正値
2026年9月 +5.5万人 16.2万人 発表前
2026年8月 +8.0万人 -2.3万人 +2.1万人

失業率
発表年月 予想値 実績値 修正値
2026年9月 4.1% 4.1% 発表前
2026年8月 4.2% 4.1% 4.1%

出所:時事通信社(2026年9月25日(金)時点)

米国雇用統計とは
米国の労働省が毎月発表する経済統計のひとつです。非農業部門就業者数や失業率など労働市場の情勢をみる十数項目のデータが盛り込まれています。
雇用情勢の変化は個人所得や個人消費などに波及するため、米国の景気動向を測るうえで重要な指標であり、為替市場や株式市場の材料となります。発表前からマーケット参加者に注目される度合いが高く、通信社などによるエコノミスト調査の予想値に基づいて相場が動くこともあります。

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