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米雇用統計・今月の注目ポイント(2026年8月7日発表分)

2026年8月7日(金)、日本時間21時30分に米国で7月雇用統計が発表されます。
今後の為替動向を占う意味で注目度の高い米国雇用統計。今月の注目ポイントをお届けします。

今月の注目ポイント
中東情勢の混乱と金融政策の思惑の狭間で波乱も

ソニーフィナンシャルグループ シニアアナリスト 石川 久美子

7月、米国とイランの間で結ばれた停戦合意が事実上破綻し、エネルギー価格が急騰する中で、米国のインフレも加速し、米国の金利先高感が強く意識されました。これに伴い米ドルは上昇。対円では約40年ぶりの円安水準を付けています。ただし、この市場に広がる「金利先高感」がはたして実際の米国実体経済に整合的なのかは、慎重に見ていく必要があります。

前回6月雇用統計においては、失業率は4.2%と改善したものの、労働参加率は低下(61.8%→61.5%)する中であり、非農業部門雇用者数は5.7万人増と、市場予想(11.3万人増)を大きく下回った上、過去2ヶ月も大きく下方修正されました。加えて、その後発表された6月の消費者物価指数も市場予想よりも伸びが減速している状況でした。その後に原油価格が上昇していることから、インフレ警戒感が高まっていることは確かですが、はたして、市場が期待するほどに利上げされるかという部分に関しては、米国の中央銀行である米連邦準備理事会(FRB)としても市場としても「データを待ちたい」ところになります。

そうした中で発表される今回の7月雇用統計は、とても重要なイベントと言えるでしょう。2024年の7月雇用統計の際も、弱い指標結果を受けてドル円が大幅に下落したことがありました。夏季休暇入りする市場関係者が増え、相場が閑散とする中で出る今回の雇用統計の結果が市場予想から大幅に外れれば、為替のみならず、金融市場全体が大きく動揺することもあり得ます。

プロフィール
石川 久美子(いしかわ くみこ)

プロフィール
石川 久美子(いしかわ くみこ)

商品先物専門紙での貴金属および外国為替担当の編集記者を経て、2009年4月に外為どっとコムに入社し、外為どっとコム総合研究所の立ち上げに参画。同年6月から同社研究員として、外国為替相場について調査・分析を行う。2016年11月より現職。外国為替市場に関するレポート執筆の他、テレビ東京「Newsモーニングサテライト」など多数のメディアに出演し、金融市場の解説を行う。資源国・新興国通貨に強い。著書に『円安はいつまで続くのか 為替で世界を読む(2025年マイナビ新書)』がある。Xでの情報発信(@KumiIshikawa_FX)も行っている。

米国雇用統計の主な指標の実績と予想

非農業部門雇用者数変化
発表年月 予想値 実績値 修正値
2026年8月 +9.2万人 発表前 発表前
2026年7月 +11.3万人 +5.7万人 発表前
2026年6月 +8.9万人 +17.2万人 +12.9万人

失業率
発表年月 予想値 実績値 修正値
2026年8月 4.3% 発表前 発表前
2026年7月 4.3% 4.2% 発表前
2026年6月 4.3% 4.3% 4.3%

出所:時事通信社(2026年7月31日(金)時点)

米国雇用統計とは
米国の労働省が毎月発表する経済統計のひとつです。非農業部門就業者数や失業率など労働市場の情勢をみる十数項目のデータが盛り込まれています。
雇用情勢の変化は個人所得や個人消費などに波及するため、米国の景気動向を測るうえで重要な指標であり、為替市場や株式市場の材料となります。発表前からマーケット参加者に注目される度合いが高く、通信社などによるエコノミスト調査の予想値に基づいて相場が動くこともあります。

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過去の記事

米雇用統計・今月の注目ポイント(2026年7月2日発表分)
米雇用統計・今月の注目ポイント(2026年6月5日発表分)
米雇用統計・今月の注目ポイント(2026年5月8日発表分)

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