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ソニー銀行が「Sony Bank GATE」で拓く、地域と未来を紡ぐ投資のカタチ

はじめに
地域と未来を紡ぐ投資のカタチ:Sony Bank GATE

現代の投資は、金銭的リターンだけでなく、社会や環境へのポジティブな影響を重視する方向へと進化しています。「Sony Bank GATE」は、社会課題の解決に意欲的に取組むソーシャルグッドな挑戦企業を厳選し、投資家の皆さまを支援者として応援・共感できる事業に出資していただくことで、挑戦企業を支援することができる投資型クラウドファンディングプラットフォームです。
本ブログでは、「Sony Bank GATE」がいかにして地域のソーシャルグッドな企業に光を当てているのかをご紹介します。

地域に根差す挑戦企業を応援:Sony Bank GATE のあらたな潮流

日本の地域経済において、中小企業や老舗企業は、その土地固有の文化や技術を継承し、コミュニティの活力を維持する上で極めて重要な役割を担っています。しかし、特に三大都市圏以外の地域では、会社の認知度や信頼性を高めるための広報PRの手段や成長に必要な資金へのアクセスが限られることがあります。このような課題に対し、「Sony Bank GATE」は、デジタルプラットフォームの強みを生かし、地理的な障壁を越えて全国のさまざまな地域の企業と個人の応援者を結びつけるだけではなく、これまで培ってきた情報発信力を生かして企業の広報PRの後押しを行っています。特に20204月以降、挑戦企業の65%が三大都市圏以外に所在する企業となっており、地域で奮闘するソーシャルグッドな企業のストーリーを発信してきました。

20204月以降の挑戦企業所在地(全43社)20258月現在

三大都市圏 三大都市圏以外
35% 65%

伝統を次世代へ繋ぐ:事業承継と後継者の物語

日本経済を支える多くの中小企業、とりわけ地方の企業が過疎化や地域産業の衰退、後継者不足などの課題に直面している中、その厳しい環境下でも、失敗を恐れず事業承継の道を選んだ後継者=アトツギたちは、さまざまな挑戦を行っています。2024年度に「Sony Bank GATE」に取組まれた企業の中から、リブランディングや環境配慮の取組、働き方改革などに挑戦している3社の事例をご紹介します。

山梨銘醸株式会社:伝統と革新で世界へ羽ばたく酒蔵の挑戦

白州の水に寄り添い、「高付加価値化」と「国際化」をテーマに多彩な事業を展開する酒蔵への挑戦

1750年創業の老舗酒蔵、山梨銘醸は、代表銘柄「七賢」で知られています。13代目蔵元である北原対馬氏は、日本酒業界の厳しい現実と家業の経営状況を変革するため、「継承と革新」を自社のテーマに掲げました。
事業承継以降、北原氏のリーダーシップのもと、リブランディングにより地元・白州の水にとことんこだわった日本酒の高付加価値化に舵を切り、世界に通用するラグジュアリーブランドを目指した事業を展開。フランス料理界の巨匠アラン・デュカス氏とコラボレーションした「アラン・デュカス スパークリング サケ」は普段日本酒を飲まない幅広い層からも注目を集めることとなりました。また、環境配慮の取組も積極的に行い、製造過程で生じる酒粕を蒸留酒や和牛の飼料として活用するなどの循環型生産システムを実践しています。さらに、電力をすべてCO2フリーの自然エネルギーに転換し、約510トンものCO2削減に成功しています。2030年目標の新工場では、LPガスもグリーン水素に置き換える計画です。これらの取組は、環境配慮型商品への関心が高い世界の美食界に日本酒が浸透する大きなきっかけを生み出し、業界全体の活性化に貢献しています。
未来へと繋いでいく 革新的な酒づくり 七賢ファンド 

有限会社浅野水産:スマート漁業で漁業者のウェルビーイングを目指す

「海業」に携わるすべての人たちへウェルビーイングを

宮崎県日南市の浅野水産は、約300年の歴史を持つカツオの一本釣り漁業を営む企業です。燃料高騰、漁獲量減少、人手不足といった日本の漁業が抱える深刻な課題に対し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を能動的に取入れ、「スマート漁業」を推進することで、業界全体の変革に挑んでいます。
代表取締役の長男である常務執行役員の浅野龍昇氏は、漁業者のウェルビーイング(働きがい)と資源のサステナビリティの両立を目指しています。MSC(海洋管理協議会)認証を取得し、持続可能な漁業を推進。また、20年分の漁獲記録データとソナーなどの情報をデジタル化し、陸上からの高精度な漁獲アドバイスを可能にしました。衛星回線機器の導入や船内カメラの設置により労働環境を改善し、将来は半年働き、半年休むという「インテンシブな働き方」への転換を目指しています。さらに、六次産業化にも着手し、魚価の向上と事業の多角化を図っています。浅野水産の取組は、日本の漁業全体の持続可能性と魅力を高めるあらたなスタンダードを確立することが期待されます。
宮崎発 日本の漁業にイノベーションを 第五清龍丸応援ファンド 

株式会社片岡商店:120年の歴史と「面白い」で未来を創る老舗鞄メーカー

優れた耐久性を持つスクールバッグ製造技術をベースに「楽しい」をプラスした独自性の高いバッグであらたなマーケットを創出する

片岡商店は、1897年創業の120年以上の歴史をもつ広島県広島市の老舗鞄メーカーです。耐久性に優れたスクールバッグを中心に、ユニークなバッグの商品開発で海外からも注目を集めています。かつては4代目社長の高齢化と不平等ともいえる卸売取引に直面し廃業も検討される中、20218月に長男である片岡勧氏が5代目取締役として入社し、家業の立て直しに着手しました。
勧氏が導入したあらたな視点のひとつが「面白さ」です。その象徴が、廃棄される米袋を再利用して作られたユニークな「米袋バッグ」プロジェクトです。印刷不良で廃棄される米袋をエコバッグに再生するワークショップを実施し誕生した「米袋バッグ」は、派生商品として「水切り石バッグ」の開発にも繋がりました。この取組は、環境に配慮した素材の再利用と、ニッチな趣味の世界への貢献を両立しています。片岡商店は、直販化による収益性改善、スクールバッグで培った耐久性の強みを生かしたあらたな分野への販路拡大、そして「面白い」を付加した商品づくりによるあらたな市場開拓を目指しています。なお、「Sony Bank GATE」挑戦後には、実際にページを閲覧したかたが来店され商品を購入されるなどの反響もあり、デジタルプラットフォームからリアルな繋がりが生まれる好事例となりました。
スクールバッグを解放せよ 広島から世界へ 市場開拓応援ファンド 

持続可能な社会の実現に向けて

これらの事例で紹介したとおり、厳しい環境下においても高い視座をもち、地域や業界を盛り上げるべく事業にチャレンジする企業は数多く存在しています。ソニー銀行では、地域で奮闘するソーシャルグッドな企業の取組や想いを世の中に発信することで企業の広報PRと資金調達を後押していきます。そして、実際にファンドを通して応援していただいた投資家の皆さまやファンドのページを閲覧したかたが、その企業の取組やキーパーソンの想いに心を動かされ、持続可能な社会の実現に向けて行動変容を起こすきっかけをつくりたいと考えています。

最新ファンドのご紹介

株式会社たなか銘産
株式会社たなか銘産(屋号:津軽塗たなか)は、アトツギである4代目の田中社長のもと、青森県で300年超の歴史をもつ津軽塗の伝統にあらたなエッセンスを加えて自社の成長のみならず業界の発展にチャレンジする老舗企業です。
弘前発 伝統を紡ぐクリエイティブなものづくり 津軽塗たなか応援ファンド 

株式会社ナカムラ
myame(まいあめ)」というブランドでオリジナルデザイン飴の製作を行う愛知県名古屋市の株式会社ナカムラ。アトツギである中村専務は日本初のオーガニックキャンディーの開発など、飴のあらたな可能性の拡大に挑戦しています。
小さなひとつぶで作り上げる伝統とコミュニケーションとサステナビリティファンド 

ぜひ最新のファンドページを覗いてみてください。

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Sony Bank GATEクラウドファンディングサステナビリティ

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